Medical staff メディカルスタッフ職

言語聴覚士Speech therapist

京都医療センター
西川真裕
  • 2018年入職

転職して入職してきた不安も先輩や同僚に助けられて解消できました。

大学では文学部で歴史を学んでいました。卒業して病院の一般事務として働いていたのですが、就職先だった病院がターミナルケア専門だったので、自分でも手に職をつけて何か患者さんの役に立つことができないかと考えるようになりました。
リハビリ職に興味を持って調べて、初めて言語聴覚士という職業があることを知りました。事務職として働いた病院を3年で退職し、改めて専門学校に入学し直して言語聴覚士になることができました。
専門学校時代も長期の医療実習でリハビリを経験していたのですが、実際に入職した当初は、慌ただしい中でやっていけるかどうか不安でした。いざ自分の仕事となって取り組むと、分からないこともいっぱい出てきました。
そんなときに手を差し伸べていただいたのが、同じ科内の同僚や上司の方々でした。まだ新人ですが、科内でのコミュニケーションがとても取りやすいので、問題の解決や不安の解消も勤務の中でできるようになりました。また、忙しくて仕事中にはに聞けないことも、空いた時間を見つけて丁寧に教えてもらいました。少しでも困っていたら、私の表情を見て声掛けしていただけるので、とても働きやすい環境だと感謝しています。

一方通行のリハビリにならないように。

言語聴覚士の仕事は、試験に合格したらそれで終わりというわけにはいきません。常に新しい症例が出てくるので、臨床で学ばないと知識が追いついていきません。1日に診る患者さんの数は時期によっても異なりますが、7、8人から、多い日で15、6人になるので、毎日が必死です。
しかしそんな中でも、リハビリは信頼関係があってこそ効果が見込めるものだと思い、患者さんとのコミュニケーションを大切にしています。初対面のときは表情が固かったり無表情だった方が、回を重ねるごとに、笑顔を見せたり表情が明るくなると、こちらも手ごたえを感じることができます。どんな症例でもこちら側からの一方通行にならないよう、患者さんと一緒になって生活の改善や維持を図っています。

セラピスト同士で色んな学びがあります。

今は主に失語症や摂食嚥下障害のリハビリを行っています。
職場の特徴とも思うのですが、同じ科内や、同じ患者さんを担当している者同士の間で、いつも積極的に意見交換をしています。例えば、摂食障害の患者さんに私たち言語聴覚士が嚥下機能の改善を行っているとき、理学療法士さんは姿勢の指導を、作業療法士さんが動作改善のリハビリを行います。また食事の際は、看護師さんや管理栄養士さんと連携して、安全に食べていただく工夫をします。現場で働く者同士で学べることが多いので、いつも良い刺激になっています。
言語聴覚士は長い経験がものをいう職業です。5年経ってやっと一人前ともいわれています。今勤めている京都医療センターは小児の発達分野はありませんが、将来的にはこの分野も勉強したいです。今はまだ経験がありませんが、音響分析も近いうちにできるようになりたいと思っています。
夢は、どんな患者さんでも笑顔にできるような言語聴覚士になることです。日々の業務を自然体でこなしながら、今の初心を10年後20年後も忘れずに続けていきたいと思っています。

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